新築/リフォームを検討中の方で、「マグネットが付く壁」が欲しいと要望を出すと、高確率で紹介されるのが『マグマジック』と『マグロス』が紹介されるようです。
でもこの2つって結局は壁紙の下にマグネットが付く素材を入れるという商品。
「価格以外に何が違うの?」と疑問に思う方も多いはず。
そこでこの記事では、
- 2つのメリット/デメリット
- どちらがおすすめなのか
- 他にいいものはないのか
について解説していきます!
マグマジックとマグロス
「マグネットの付く壁が欲しい」そう思った時に紹介される確率が高い『マグマジック』と『マグロス』ですが、まずはそれぞれどういうものなのかをおさらいしておきましょう!
マグマジックとは
出典;https://www.sincol-kys.co.jp/freeplus/magic/
『マグマジック』はSINCOL(シンコール)という壁紙や床材、カーテンなどを製造している国内最大級のインテリアメーカーの商品。
壁の下地材と壁紙の間に磁石が吸着する素材を入れることでマグネットの付く壁を作ります。
N2(シートタイプ)とSP(鋼板タイプ)のに種類があり、鉄板を使っているSP(鋼板タイプ)の方がマグネットの吸着力が強くなります。
マグロスとは
『マグロス』は株式会社マグロスが製造する製品。
『マグマジック』と同じように壁の下地材と壁紙の間に0.27mmの鉄板を挟み込むことでマグネットが付く壁を作ります。
『マグロス』で使われている鉄板は100%鉄で作られていますが、特殊加工により錆びにくい作りになっているので、時間の経過による劣化の心配はありません。
メリットとデメリット
「どっちを使った方がいいの?」と迷った時に判断材料になるのがメリットとデメリット。
2つの長所と短所を知ることで、自分にはどちらが合っているか検討しましょう!
マグマジックのメリット/デメリット
まずは『マグマジック』から。ハウスメーカーなどで勧められるマグマジックの長所と短所を把握しておきましょう!
『マグマジック』メリット
『マグマジック』を選ぶ1番大きなメリットは、
「シンコールの製品」ということ。
シンコールは大手インテリア素材メーカーなので、取り扱っているハウスメーカーや工務店が非常に多いです。
また大手メーカーということもあり製品に対する信頼度が非常に高いので、新築でも安心して取り入れられるのがメリット。
一生に一度の大きな買い物だからこそ、安心安全の素材を使いたいですよね。
『マグマジック』のデメリット
マグマジックのデメリットは
- N2(シートタイプ)は吸着力が弱い
- SP(鋼板タイプ)は価格が高い
この2点です。
N2(シートタイプ)は価格を抑えられる反面、あくまでも鉄粉を加工したシートに過ぎないので吸着力が弱くなる傾向にあります。
吸着力は磁石保磁力の10~20%とのことなので、保磁力2kgの磁石なら、1番弱い場合200gしか保たないということになります。
これは少し物足りないですね…
また、SP(鋼板タイプ)になると最高で35%の保磁力があるそうですが、価格が高い…
予算に余裕のある方にはおすすめです。
マグロスのメリット/デメリット
次は『マグロス』です。
同じような商品ですが、『マグマジック』とはまた別の長所と短所があります。
『マグロス』のメリット
マグロスのメリットは、
「価格を抑えられる」という点。
『マグロス』は『マグマジック』と比べると半分ほど価格が抑えられます。また吸着力も最大で磁石の保磁力の30%ということなので、『マグマジックSP』とほとんど変わりません。
価格は半分なのに、吸着力もしっかりしているのは嬉しいですね!
『マグロス』のデメリット
『マグロス』のデメリットは、ハウスメーカーや工務店の取り扱いが非常に少ないこと。
取り扱いが無いということは施主支給で施工を行う必要があります。
施主支給をする場合、価格を抑えれるというメリットはありますが、手間がかかったり、施工不良による保証が聞かないなど、ならていない方にはデメリットが非常に大きいです。
施主支給とはひと言でいうと「設備・建材の発注業務を施工会社の代わりに務める」ということです。施工会社の代わりを務めるので「好きなものを発注」でき、探せば「安く売っているお店で購入」することや「お買い得な代替品」を見つけられるかもしれません。しかし施工会社の代わりを務めるということは、「施工会社の担う手間とリスク」を背負うことでもあります。引用;https://www.sanwacompany.co.jp/shop/app/pages/self1_1/
どちらがおすすめ?
「じゃあ結局どちらがおすすめなの?」という質問については、
- 安心な施工を求められる方
- 少しでも費用を抑えたい方
の2パターンに別れるかなと思います。
安心な施工を求められている方
施工に対して、安心・安全を求める方には圧倒的に『マグマジック』をおすすめします。
やはり、「ハウスメーカーや工務店の取り扱いがある」ということはすごく大きな要因で、しっかり保証のついた施工をしてもらえます。
「長年使うマイホームだからこそ、お金をケチって後悔したく無い」という方は『マグマジック』を選びましょう!
少しでも安くしたい方
少しでも安くしたい方には『マグロス』がおすすめになります。
しかし材料費や施工費含めて半額ほどの価格になるものの、施主支給という難関を突破する必要が出てきます。
「時間や手間をかけても大丈夫」という方には『マグロス』がおすすめ。
中には「マイホームだから自分も関わりたい」といって施主支給の手間を楽しむ方もいるので、チャレンジしてみるのもいいですね!
ただ、施工不良の保証が無いなどのリスクがあることは把握しておきましょう。
最後に
今回は『マグマジック』と『マグロス』の比較だったのですが、実はこの2つよりももっとオススメの建材があるんです。
それは吉野石膏(大手石膏ボードメーカー)のタイガーFeボード。
石膏ボードそのものに磁石が付くという製品で、前述の2つとは違い壁紙の下にものを挟む必要がありません。
タイガーFeボードについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてくださいね!
新築・リフォームを考えているそこのあなた! このページを見ている方は少なくともマグネットが付く壁に興味を持っている方のはず。 今回は「磁石が付く石膏ボード」として2017年に登場した「タイガーFeボード」を紹介します! […]